こんにちは!
新型コロナウイルス感染症の拡大により、独自の措置を取られている大学・学校も多いですね。
日本学生支援機構の奨学金においても、様々な対策がとられています。
2020年6~7月に実施された緊急特別無利子貸与型奨学金について、再び募集が行われています!
前回と違うところはどこか確認しましょう。
緊急特別無利子貸与型奨学金とは
『緊急特別無利子貸与型奨学金』とっても長い名前がついたこの奨学金。
一体どんな奨学金なのでしょうか。
この奨学金は、新型コロナウイルス感染症の影響で、アルバイトが出来ない、世帯収入が大幅に減少してしまい学費も用意できず、このままでは中退になってしまう!困った!!と悩む学生に対しての緊急支援として用意された奨学金でした。
今回の募集は、9月まで給付奨学金を受給していたけれど、適格認定の区分見直しにより支援対象外となってしまった学生の方が対象となります。
貸与型ですので、卒業後に返還する必要がある奨学金になります。
ポイントは、本来有利子である貸与第二種奨学金の利子分を国が補填(ほてん)してくれるという点です。
つまり、第二種奨学金が実質無利子で借りれるというわけですね。
無利子である貸与第一種奨学金は、成績や世帯収入の制限が厳しく条件に当てはまる人が限られるのですが、今回は貸与第二種奨学金が無利子になるという特別枠なので、推薦基準は貸与第二種奨学金の条件を満たせればOKです。
貸与第二種奨学金の申込基準についてはJASSOホームページのコチラに載っています
貸与第二種奨学金の枠を使用するので、既に貸与第二種奨学金を利用している方は申込することは出来ません。
緊急特別無利子貸与型奨学金、大学・学校ごとに推薦枠が決まっているので、誰でも利用できるわけではありません。
今まで給付奨学金を受給していたのに、10月から急に打ち切りになって経済的に困っている方は大学・学校の窓口に相談してみましょう!
緊急特別無利子貸与型奨学金の期間や条件は?
緊急支援の期間は?
無利子で借りれる期間は決められています。
2020年4月~2021年3月までとなっています。
開始する月は4月~9月までの間で希望月を選択できます。
つまり、開始する月が8月でも、4月分までさかのぼって借りることができます。
その場合は、初月に4~8月分がまとめて振り込まれ、9月分からはひと月分ずつ振り込まれるようになります。
多く借りれば、卒業後に返還する金額も増えるので注意が必要です。
それでも、学費が払えないなどの理由で困っている学生さんにはとてもありがたい制度ですね。
貸与額は?
貸与第二種奨学金の条件がそのまま適用されます。
つまり、大学の場合は、2~12万円を1万円単位で選択して貸与することができます。
手続きがスムーズに進めば、最短で翌月には口座に振り込まれます。
翌月には受け取れるというスピードはとても助かりますね。
条件は?
貸与第二種奨学金を利用するので、貸与第二種奨学金を借りていない人が絶対条件です。
貸与第二種奨学金の基準は、
・成績は平均水準以上
・家計基準は4⼈世帯、給与所得者、私⽴⼤学、⾃宅外通学の場合ですと世帯年収が1,200万円以下
となります。
さらに今回はここがポイント!!
・令和2年9月まで給付奨学金の支給を受けていたが、適格認定(家計)による支援区分見直しの結果、10月から支援対象外となった
ことが条件となります。
ご自分の支援区分を確認する場合は・・・
スカラネットパーソナルの「奨学生番号ごとの詳細情報」画面の支援区分適用履歴で確認が出来ます。
前回と対象が違うので、アルバイト収入の減少などは推薦の要件に含まれませんので注意しましょう。
他の奨学金と併用できる?
給付奨学金や、無利子の貸与第一種奨学金との併用ができます。
これらを併用すると、最大でひと月18万円以上を無利子で借りることが可能です。
(給付奨学金+第一種奨学金6.4万円+緊急特別無利子貸与型奨学金12万円)
更に、まなびの継続のための学生支援緊急給付金を申し込んだ方も利用できます。
まとめ
緊急特別無利子貸与型奨学金について解説しました。
新型コロナウイルス感染症の影響で学費が支払えないなどの理由で経済的に困っている方を対象に特別にできた奨学金。
今回、給付奨学金の区分見直しにおいて支援対象外になった学生を対象に募集が行われています。
学校ごとに推薦者の枠があるので、応募すれば誰でも利用できるというわけではありませんが、比較的ゆるやかな条件で、かつ利子がなく奨学金を借りることができるので、給付奨学金が10月から支援対象外となり経済的に困っている方は検討してみましょう。
各大学・学校にて、申込期間が異なります。
HPやメールをまめにチェックし、必ず自分自身で期日を確認し情報を収集するようにしましょう。

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